みおこんぼ日和

私の読書記録ブログです♪

小林泰三「殺人鬼にまつわる備忘録」

殺人鬼にまつわる備忘録 (幻冬舎文庫) 作者:小林泰三 幻冬舎 Amazon 読み切るつもりはなかったんですが、あまりの面白さに一気読みでした。 小林泰三さんは「玩具修理者」、「アリス殺し」などが有名で、作品も多数ありますが、とにかく文章が簡潔で読みやす…

岩波明「文豪はみんな、うつ」

文豪はみんな、うつ (幻冬舎文庫) 作者:岩波明 幻冬舎 Amazon 幻冬舎の電子書籍40%OFFクーポンで購入したこの本単行本が出た時は、かなりの話題作でしたよね! いつの間にか文庫になっていて、更には40%OFFにもなって、買わない理由が無かったです。たまに…

筒井康隆「私のグランパ」

わたしのグランパ (文春文庫) 作者:筒井 康隆 文藝春秋 Amazon 筒井康隆さんといえば、代表作が「時をかける少女」だからか、SF作家さんである印象が強いですよね。 この本は筒井康隆さんのSFではない有名作品とネットで紹介されていたので、購入してみまし…

「3分で殺す!不連続な25 の殺人」

3分で殺す! 不連続な25の殺人 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 宝島社 Amazon 今やすっかりお馴染み、◯分で〜な話の文庫本です。 この宝島社文庫のショートショート集は結構好きで、特にオススメは「5分で凍る!ぞっとする怖い話」ですが、他のも面白…

秋吉理香子「暗黒女子」

暗黒女子 (双葉文庫) 作者:秋吉理香子 双葉社 Amazon 秋吉理香子「暗黒女子」読了。 10年前の作品なんですが、私10年前になんでこの本を読んでないんだろう……と思うくらい私好みのテイストでした。 読みやすいので小一時間で一気読みでしたが、最後まで読ん…

杉井光「世界でいちばん透きとおった物語」

世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2) 作者:杉井 光 新潮社 Amazon 読書記録久しぶりだったかもしれませんね。最近インプットよりアウトプット期間に入っているみたいで、書くほうが止まらず……ついに友人からは書くペースが化物とまで言われて…

北山猛邦「先生、大事なものが盗まれました」

先生、大事なものが盗まれました (講談社タイガ) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon 昔なんとなく買って読み逃していた本でしたが、なんとなく読んでみました。 北山猛邦さんって、メフィスト作家だし一癖あるとは思っていたけれど、とにかく物凄い発想力だなと………

八目迷「夏へのトンネル、さよならの出口」

夏へのトンネル、さよならの出口 (ガガガ文庫) 作者:八目迷 小学館 Amazon これはもう、くっかさんのイラストが購入の決め手でした。これぞジャケ買い。 結果、面白くて大満足でした! このお話は、第十三回小学館ライトノベル大賞のガガガ賞と審査員特別賞…

澤村伊智「アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿」

アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿 (双葉文庫) 作者:澤村伊智 双葉社 Amazon ブックオフ物色中に見つけた澤村伊智さんのミステリー!わりと最近文庫本になった1冊ですが、もう中古で出回るのかと衝撃を受けつつ購入。ブックオフって毎月29日にアプリ会員限…

よしもとばなな「日々の考え」

日々の考え 作者:よしもとばなな 幻冬舎 Amazon よしもとばななさんといえば、「キッチン」と「TUGUMI」と「アムリタ」ですよね。この3作品どれも印象的でした。実は最近の著作はあまりチェックしていなくて……電子書籍物色中にエッセイ集を見つけて、思わず…

佐々涼子「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」

エンジェルフライト 国際霊柩送還士 (集英社文庫) 作者:佐々 涼子 集英社 Amazon ノンフィクションのルポルタージュは、どうにもなかなか読み進められないことが多く、これもスローペースで読み終わりました。だって、いちいち泣いてしまうんです。 こんなこ…

織守きょうや「霊感検定」

霊感検定 (講談社文庫) 作者:織守きょうや 講談社 Amazon あらすじに誤字を見つけて、気になって購入した1冊。〈癒し系青春ホラー〉とはどんなものか興味津津で読み進めましたが、なるほど確かに!と納得しました。 織守きょうやさんの本は、「記憶屋」が有…

岩井俊二「キリエのうた」

キリエのうた (文春文庫) 作者:岩井 俊二 文藝春秋 Amazon 映画化が決まっているお話を先に原作で読むかどうかって迷う人も多いと思いますが、私はわりと読んでしまいます。 たまたま読んでいたのが後にメディアミックスしてアニメ化や映画化した、というパ…

有栖川有栖「作家小説」

作家小説 作者:有栖川有栖 幻冬舎 Amazon たまには有名どころを読んでおこうと電子書籍を物色して、一番に目に入った有栖川有栖さんの本を購入。 有栖川有栖さんといえば、本格ミステリ!ということで、この本もそうなのかと思いましたが全然違いました。こ…

向井湘吾「われら滅亡地球学クラブ」

われら滅亡地球学クラブ (幻冬舎文庫) 作者:向井 湘吾 幻冬舎 Amazon とびきりエモいのが欲しいと思い、表紙とあらすじを見て即買いした1冊。 いや、これ、作者只者じゃないでしょ? 教養が深すぎない? と読みながら感じてましたが、やっぱり只者じゃなか…

カレー沢薫「人生で大事なことは、みんなガチャから学んだ」

人生で大事なことは、みんなガチャから学んだ (幻冬舎文庫) 作者:カレー沢 薫 幻冬舎 Amazon 今楽天koboで電子書籍がかなり安売りしていて、買い漁った中の1冊でした。40%オフ商品、お得! いや、これ、面白すぎるからマンガ・アニメ・ソシャゲのオタク気質…

澤村伊智「一寸先の闇」

一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集 作者:澤村伊智 宝島社 Amazon またホラーですかと言われそうな気がしましたが、やっぱりホラーは好きです。この本は、あの「ぼぎわんが、来る」の澤村伊智さんのショートショートですよ!7月に出ていたなんて知らなかったわ………

有川浩「塩の街」

塩の街 (角川文庫) 作者:有川 浩 KADOKAWA Amazon 川浩さんといえば「図書館戦争」ですよね。あれは大人向けライトノベルと呼ばれるくらい読みやすく、面白かったなぁ。映像化もされましたよね。 今回読んだのは、有川浩さんのデビュー作です。このお話で第1…

伊坂幸太郎「PK」

PK 新装版 (講談社文庫) 作者:伊坂幸太郎 講談社 Amazon 新装版出たんだ〜って、本屋さんの平積みを見て気になっていたので、購入。 伊坂幸太郎さんは「砂漠」が1番好きで、前に感想文を投稿したような気がしますが…。「アヒルと鴨のコインロッカー」も好…

背筋「近畿地方のある場所について」

近畿地方のある場所について 作者:背筋 KADOKAWA Amazon 以前カクヨムに掲載されていたときに、友人にオススメされて、「書籍化されたら読んでみたいと思います。」とお返事したなぁ……と、書籍化を機会に購入。 カクヨムで話題になっているなら裏には出版社…

紅玉いづき「現代詩人探偵」

現代詩人探偵 (創元推理文庫) 作者:紅玉 いづき 東京創元社 Amazon 最初に書いときます。この本は大当たりです。 巻末の宇田川拓也さんの一言に私の言いたいことの全てが詰まっています。 〈どうかこの一冊が、孤独と苦悩に耐えて創作に向き合う人々に届きま…

NHK基礎英語「異世界に転生したら伝説の少女だった件」

NHK基礎英語 中学英語で読める はじめての英語ライトノベル 異世界に転生したら伝説の少女だった件 音声DL BOOK 作者:若月 ルナ NHK出版 Amazon さすがライトノベル、タイトルが長いです。 本日はちょっと趣向が変わった紹介になります。 最近とある保護…

山本文緒「きっと君は泣く」

きっと君は泣く (角川文庫) 作者:山本 文緒 KADOKAWA Amazon 山本文緒さんは、2001年「プラナリア」で一世風靡した直木賞作家さんです。 あの時代は、直木賞ってめちゃくちゃ騒がれたんですよ……当時とても話題になり、私も拝読しました。あとは「自転しなが…

千街晶之編「謎解きミステリー」

謎解きミステリー (絶対名作! 十代のためのベスト・ショート・ミステリー) 作者:有栖川有栖,綾辻行人,道尾秀介 汐文社 Amazon ミステリー好きの友人が置いていった図書館の本…どれも本格ミステリ界のビッグネーム。 有栖川有栖さん、綾辻行人さん、道尾秀介…

木下半太「鈴木ごっこ」

鈴木ごっこ (幻冬舎文庫) 作者:木下半太 幻冬舎 Amazon ゲームの片手間に読み始めたら意外と読みやすく、あっという間に読み終わりました。 本のあらすじ紹介文に、『まさかのラスト7行で震撼!この恐怖にあなたは耐えられるか!?』って書いてあったので、…

窪美澄「水やりはいつも深夜だけど」

水やりはいつも深夜だけど (角川文庫) 作者:窪 美澄 KADOKAWA Amazon 窪美澄さんの本を読むのは、直木賞を受賞した「夜に星を放つ」以来です。 「夜に星を放つ」は、タイトルに星を取り入れた短編集でしたが、この本は植物でした。タイトルの言葉選びが面白…

下村敦史「同姓同名」

同姓同名 (幻冬舎文庫) 作者:下村敦史 幻冬舎 Amazon これは良質なミステリーでした。二転三転していって、最後までどの【大山正紀】が犯人なのか、わかりませんでしたよ。 販売当時のキャッチコピーは、 登場人物全員、同姓同名。大胆不敵、乱歩賞作家から…

山田悠介「神様のコドモ」

神様のコドモ (幻冬舎文庫) 作者:山田 悠介 幻冬舎 Amazon 『幻冬舎 電本フェス前夜祭 40%オフクーポン』で購入した1冊。 山田悠介さんといえば、「リアル鬼ごっこ」「親指さがし」「僕はロボットごしの君に恋をする」あたりが代表作かなと思います。 今や…

桜井美奈「私が先生を殺した」

私が先生を殺した (小学館文庫) 作者:桜井美奈 小学館 Amazon 「殺した夫が帰ってきました」の方が話題作みたいですが、こちらが気になって購入。こういう結末が気になるやつは、ながら作業じゃなく集中して読むから、小一時間であっという間に読めちゃいま…

松田青子「持続可能な魂の利用」

持続可能な魂の利用 (中公文庫) 作者:松田青子 中央公論新社 Amazon ブックオフの〈話題の書籍〉コーナーで物色して購入。5月に出たばかりの新刊が、もう中古で出ていて、更にブックオフの割引で150円引き!お得でした。ペラっとめくって、『少女革命ウテナ…