みおこんぼ日和

私の読書記録ブログです♪

澤村伊智「一寸先の闇」

 

 

またホラーですかと言われそうな気がしましたが、やっぱりホラーは好きです。
この本は、あの「ぼぎわんが、来る」の澤村伊智さんのショートショートですよ!
7月に出ていたなんて知らなかったわ……。本屋さんで即買いでした。

「ぼぎわんが、来る」は、あの名作映画「来る」の原作なんですが、見ましたか?柴田理恵さん演じる霊能力者の格好良さ。あの柴田理恵さんが最高だったんですよ!ファンも多いはず。

澤村伊智さんの比嘉姉妹シリーズは、何とも言えない強さと、魅力があるんですほんとに。オススメです。

今回のショートショートは、澤村伊智さんらしく「なんだかよくわからないもの」の怖さが際立ってました。得体が知れないから怖い系の話、好物なんですよね。

今回特に印象に残ったお話は、「保護者各位」です。学校からご家庭へのお手紙が、年月日順で数枚並ぶだけのなんですが、これが怖い……想像を掻き立てられるんです。
いや、アイデアが素晴らしい。
このアイデアで私も何か書きたかったな。
これだけでも読む価値があります。
あとは「ねぼすけオットセイ店Q町店301号室のノート」も、素晴らしかったです。ラブボの部屋に置かれた来店者が自由に書けるノートの内容だけで進められるホラー。
○月○日「シャワーから突然熱湯が出ます。」
とか、最初は何気ないのに、進むに連れて怖くなる。謎が深まる。得体のしれない感じが怖くて最高なんです。

想像力がある人ほど怖い1冊。オススメです。