千街晶之編「謎解きミステリー」
ミステリー好きの友人が置いていった図書館の本…どれも本格ミステリ界のビッグネーム。
有栖川有栖さん、綾辻行人さん、道尾秀介さん、どの方の本も今までに紹介してきたことがあったと思います。
読み応えのあるミステリー小説を書く方ばかりですが〈十代のためのベスト・ショート・ミステリー〉というだけあって、大変読みやすかったです。 このシリーズ4冊出ていて、…他の3冊も、好きな作家さんばかりなの。
ルビが振ってあって短いお話で、小学生でも読めそうな感じ。
どのお話も、作者さん自身が出てくるユニークなお話ばかりです。更に登場人物が、作家さんの他作品に出てくるキャラクターなので、ファンにはたまらない仕様♪ あ、もちろん他作品を知らなくても楽しく読めますよ。
個人的に好きなお話は、断トツで道尾秀介さんの「流れ星の作り方」でした。
お話の進め方がうまい上に、ラストシーンは切れ味抜群で印象的。このお話だけでも一読の価値があると思います。わかりやすく本格的なミステリーです。
あとの2作品は、有栖川有栖さん、綾辻行人さんのお茶目さや、遊びが垣間見られて、若者に向けた軽い自己紹介代わりのお話なのが伝わってきました。 これを入口に、ミステリー小説の世界に遊びに来てね!と言っているかのようでした。
30分もあれば読み終えられるので、気軽にオススメできる本です。もちろん、お子さまにはどんどん読んでもらいたい1冊。