木下半太「鈴木ごっこ」
ゲームの片手間に読み始めたら意外と読みやすく、あっという間に読み終わりました。
本のあらすじ紹介文に、『まさかのラスト7行で震撼!この恐怖にあなたは耐えられるか!?』って書いてあったので、ラストへ向けてのハードルがお高めな作品でした。
こういう紹介文、良し悪しですよね……。
思ったより文字数も多分少なくて、サラサラ読めます。ミステリーを読み慣れてる方なら、多分30分くらいでも読める本です。
最初から最後まで、読者としては「一体なんのための鈴木ごっこなのか」という視点で、色々想像しながら楽しく読めました。
借金を抱えた四人が一軒家に集められ、鈴木に成り切って家族ごっこを行い、1年間きちんと鈴木として生活したら借金がチャラになるというお話。
ラストはうんうん、なるほど。そういうことなのね!と納得&スッキリでした。
伏線はいたるところに張られています。
作者の木下半太さんは、なんと仮面ライダーリバイスのメインライターさんだったんですね!
何気なく経歴を拝見して驚きました。
作家で、脚本も書いて、更に映画監督までされたとなると、マルチすぎて……。いや、すごい作家さんです。
テンポ良く読めるミステリーが好きな方、「まさかのラスト7行で震撼!」の、煽り文が本当かどうか確かめたい方にオススメの1冊。