みおこんぼ日和

私の読書記録ブログです♪

秋吉理香子「暗黒女子」

 

秋吉理香子「暗黒女子」読了。

 

10年前の作品なんですが、私10年前になんでこの本を読んでないんだろう……と思うくらい私好みのテイストでした。

 

読みやすいので小一時間で一気読みでしたが、最後まで読んだら「キャー!!嘘でしょ!?怖過ぎ!」ってなりました。

 

タイトルが「暗黒女子」なだけあって、出てくる少女がみんな腹黒いの。

死んだ〈白石いつみ〉について、一人ひとりがその死の真相と犯人を小説にして朗読する会が開かれるんですが……なんと!お話で明かされる犯人がみんなそれぞれ違う。

 

一体誰が本当のことを言っているのか。

 

果たして〈白石いつみ〉を殺したのは誰か。

 

衝撃のラストはもう、狂気としか言いようがなかったです。

 

あと個人的にこのお話は、「マリア様がみてる」のような美しさがあると思います。(マリア様がみてる大好きです!)

聖母マリア女子高等学院で、とびきり特別な文学サークル。選ばれたものだけが集まる、とにかく美しい空間。前半はもう、ブランド物の話から文学の話からとにかく美しいものが並んで、ため息が出るほど素敵なの。

この描写だけでも知らないブランドを調べたりして勉強になりました。

特にゲランのミュゲは、その香りを知りたいと思いました。

 

このお話、実は映画化や漫画化もされているみたいなのですけれど。

多分この手の話は小説が1番なんじゃないかなぁ……でも映画、ちょっと気になる。

 

少女たちの美しい世界観が好きな人、衝撃のラストで戦慄したい人にオススメな1冊。